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ウータン・クラン 7年ぶりの新作で今の世に伝えようとするものは、何なのか…?

 殺人蜂の群れが帰って来た。12月17日に、前作『8 Diagrams』から実に7年振りというスパンで、新作『A Better Tomorrow』の日本盤がリリースされたウータン・クランである。かつての彼らを少しでも知る人ならば、本作のジャケット・アートワークを目の当たりにした時点で驚かされることだろう。各国諸地域の歴史的な名建築がずらりと並ぶ架空の場所(つまり世界)、その上には青く晴れ渡った空。抜き差しならないストリート・ライフを切迫したラップに託してきたウータンが、こんなにもポジティヴな視界をもって今の世に伝えようとするものは、何なのだろうか。


 そもそもこのアルバムは、彼らのセンセーショナルなデビュー・アルバム『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』から20周年にあたる2013年内に、リリースされる予定であった。コンセプトについてのすれ違いでメンバーのレイクウォンをはじめ、ゴーストフェイス・キラーやGZAらのヴァースの録音が遅々として進まず、結果的には2014年末のリリースにこぎ着けた。


 オープニングを飾る「Ruckus in B Minor」では、10年前に他界したオール・ダーティ・バスタードが残した音声を皮切りに、メンバーが揃って健在ぶりをアピールするように激流のラップ・リレーを放っている。タイトルがデビュー作のオープニング・トラック「Bring Da Ruckus」を思い出させるのはもちろん、マルチ・ミーニングとして音階を表すBマイナーのほか、マイノリティであるアフロ・アメリカン、そしてBボーイを想起させる。


 盟友・マスマティックスがトラック・メイキングに携わったファスト・ファンク「40th Street Black/We Will Fight」なども含め、ニュー・ソウル/ファンク/ヒップ・ホップにおけるブラック・アイデンティティの在り方を再確認するような作風は、多くの楽曲でメロディアスなフックを備えながら、とりわけ8曲目“Miracle”を折り返し地点とするように、アルバム・コンセプトの核心へと迫る構造になっている。


 映画『スーパーフライ』の主人公を演じた役者の名前を冠する「Ron O’Neal」、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの「Wake Up Everybody」を大胆にサンプリングした表題曲「A Better Tomorrow」、そしてキング牧師のスピーチから始まるエモーショナルな主張「Never Let Go」と連なるクライマックスは、ブラック・アイデンティティのあるべき形を唱える言葉とアートの軌跡を、これでもかと繋げてみせたものだ。


 あのロサンゼルス暴動の翌年に、ニューヨークからデビューしたウータン・クラン。彼らが再結集し、数年を費やして作り上げたアルバムであるにも関わらず、ファーガソン事件など今また同胞たち(アフロ・アメリカン)のアイデンティティが大きく脅かされつつある時代にタフな自尊心をもたらそうとする作風になっているのは、果たして偶然だろうか。


Text:小池宏和

Billboard JAPAN|Daily News 2014年12月27日 13:00:00 更新

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