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ロックバンドの理想型、ユニコーンが大阪城ホールでふたたびの本領発揮

 このバンドが15年ものあいだ解散状態にあったとは、今では容易に信じがたい。それほどに、バラエティに富んだ楽曲の数々を見事な呼吸で聞かせるライブだった。確かに、再始動から数えてもすでに5年以上が経過しているわけで、デビューから6年足らずで解散に至った第一期ユニコーンのタイムスケールに当てはめるなら、現在というのは「すばらしい日々」のシングルを出す直前くらいの時期だったりはするのだ。
 しかし以前のような煮詰まった感じはまるでない。この気楽なモードを手に入れたことだけでも、相応の年月を経る甲斐はあったのかもしれない。いやはやまったく、ユニコーンという生き物は、成長が速いのか遅いのかまるで分からない。


 3月末からつづいたツアーの最終公演地、大阪城ホール2デイズの初日。ツアータイトルにもなっている最新アルバム『イーガジャケジョロ』は、これまで以上に5人全員がボーカルを担う率が高まった内容。それを反映してステージも、おのずと主役が1曲ごとに入れ替わるような、目まぐるしい構成だった。
 オープニングからEBI"ニセンカズシ"は、クラシカルなガイコツマイクを手に、すっかりプレスリー・スタイル。ロカビリー調のシャウト(ヒカップ唱法)をキメて、間奏では飛び出してきたゲストダンサーたちと(EBIだけは超巨大な)フラフープに興じてみせる。


 阿部……転じてABEDONは、キーボード、ベース、ギターと多彩な楽器を持ち替えて、前後左右に動き回る。「WAO!」のあとには、「石油が懐に入ってきてゴールドラッシュ。おかげでギターも買えました!」と超テキトーな語りに続けて、色違いのフライングVを8本ステージに並べ、ちょいと弾いちゃ投げ、ちょいと弾いちゃ投げの繰り返し。ローディーと客席を大いに慌て……沸かせた。


 川西幸一"コンド55号"は本アルバムきっての怪作「俺のタクシー」を運転手になりきって演じ、歌う。つづく2曲「トキメキーノ」「イーガジャケジョロ」もセンターで、コンパクトなカクテルドラムとともにせり上がってきて、叩き終えると、またせり下がっていく忙しさ。OTも「よく動くわー」と感心していた。


 手島いさむ"テッシー""IT社長"(みんな仇名多すぎ!)は、今回もっとも重圧のかかる役どころか。大真面目なバラード「それだけのこと」を、ステージでは自らピアノ1台で弾き語ってみせたのだ。シンプルな音と素朴な唄はCDよりも数段強く、胸に沁みた。だが余韻に浸る間もなく、「新甘えん坊将軍」「ユトリDEATH」と、ハードロック、デスメタル・マナーの2曲へ。


 混沌としたムードのなか、終盤に差しかかったステージの、「さらばビッチ」こそがまさに全員野球だった。サビのメロディーこそABEDONが歌うものの、ラップ・パートでは川西とEBIの2MCがマイクを手にしてステージ前方へ駆けだしてくるため、そのときはOTが--セカンドをカバーするショートよろしく--スタンディングでドラムを叩く。ラップを終えるやいなや、EBIは全速力でタッチアップしてベースを肩にかけ、川西はドラムスツールに滑り込む。1曲のなかで何度も行われるパートチェンジ。最新のテクノロジーを使えば、なんなく可能なことだろうに、50の峠前後の男たちがなぜにそこまで我が身を酷使するのか。感服するほかない。


 全員がそれぞれに見せ場を披露していくなか、終始やや引き気味の位置で居心地よさそうにしていた奥田民生"OT"が堂々とライトを浴びたのはこの次だった。ハンドマイクで歌ったのが「服部」、そして「大迷惑」。
 つくづくユニコーンとは不思議なバンドである。89年にこれらの代表曲を発表したとき、彼らはまだ20代半ば(最年長の川西でも30歳ちょうど)だったのだ。普通、そのくらいの頃のレパートリーを25年後に歌えば齟齬が生じる。「全然満足できないぜ」とか「トシ取るまえに死んじまいたい」とか、そういうことを中高年が歌っていれば、そりゃあおかしい。だから、ストーンズにせよ、フーにせよ、彼らが昔の曲を歌うとき、僕らもそこは括弧に入れる。まあ、ロックってそういうものだからさ、とかなんとかいって、そこは妙に大人な態度で接する。


 だがユニコーンにその作法は必要ない。なんといっても20代の頃から、年長の、30過ぎのギラついたオヤジに彼女をかっさらわれる歌なんぞを歌っていたのだから。愛し合っていれば離れていても平気……なんて純愛ではなく、単身赴任を余儀なくされて、どんどん自分を見失っていく青年なんてものを歌っていたのだから。
 いまや30代もはるかに超えて、50代に手が届きだした彼らは「服部」の歌詞を、「男の憧れ 憂いのダーティー・フィフティー」とちゃっかり差し替えて歌っていた。ミックもキースもピートもロジャーもそこはお呼びじゃない。こんな痛快な、ロケンローなことがあるだろうか。ドント・ディストラスト・オーバー・サーティ。三十歳以上を信用しても大丈夫だったのだ。昔の自分に、そう教えてやりたい。


 ロックバンドが本来持っていたはずの貪欲さ、なんでも盛り込んでしまえる雑食性を、再びフルに発揮しだしたユニコーンは、ある意味、最強である。このあと、8月に登場するいくつかのフェスでのステージも楽しみで仕方ない。


 ユニコーンは、この夏関西では泉大津で開催される「OTODAMA’14〜音泉魂〜」に出演。また、リーダーであるABEDON(阿部義晴) が、奥田民生やSPARKS GOGOの八熊慎一らと共にビルボードライブでワンマン・ライブを決行する。


【ユニコーンツアー2014"イーガジャケジョロ" 追加公演】
2014年7月7日(月)・8(火)@大阪城ホール
Text:大内幹男


◎ユニコーンイベント情報
【OTODAMA’14〜音泉魂〜】
日時:9月6日(土)・7日(日) 2DAYS
時間:開場 10:00 / 開演 11:00(終演は21:00予定)
会場:大阪・泉大津フェニックス
アクセス:南海「泉大津駅」下車シャトルバス利用約20分
料金:1日券 ¥6,900 / 2日通し券 ¥12,000
チケット:発売中
注意事項:雨天決行/荒天中止
小学生以下入場無料(入場券をお持ちの保護者の同伴が必要)
http://www.shimizuonsen.com/otodama/14/


◎ABEDONイベント情報
【ABEDON SPECIAL 2DAYS “BLACK AND WHITE”
featuring 八熊慎一, 奥田民生, 木内健, 斎藤有太】


[大阪公演]
日時:9/26(金) ・27(土)
会場:ビルボードライブ大阪
料金:サービスエリア ¥10,000 / カジュアルエリア ¥8,500
※スペシャルグッズ(ABEDON Wpi:SKULL)付き
詳細はこちら


[東京公演]
日時:9/16(火) ・17(水)
会場:ビルボードライブ東京
料金:サービスエリア ¥10,000 / カジュアルエリア ¥8,000
※スペシャルグッズ(ABEDON Wpi:SKULL)付き
詳細はこちら

Billboard JAPAN|Daily News 2014年7月18日 10:18:00 更新

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