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シーンの多様性示す、ひと肌が伝わるライブイベントα-STATION『GIVE A PUSH! vol.2』

 地元京都のFM局α-STATIONの番組「KYOTO MUSIC SHELF」が企画したイベント、『GIVE A PUSH!』第2回目。高校生以下は無料。若い子たちに新しいバンド、ミュージシャンに触れてほしいという願いが伝わる。


 ユニークなのは会場の造り。ライブハウスKYOTO MUSEの、本来のステージに加えて、客席の中ほどの下手(ステージに向かって左側)に壁から出っ張るようにしてフロアステージが組まれている。この2つのステージを使って、転換の間がないように、ほぼ交互にパフォーマンスを見せていこうという趣向。さながらミニチュアのフェスティバルか。


 最初に番組に出演している3人…DJの西村愛、行貞(KYOTO MUSE)、ヤマダが登場し、挨拶。会場の後ろに飾ってある出演者たちによる書き初めや、客席の横で同時進行するイラストレーターMIZPAMによるライブペインティングについての案内。新春にふさわしい、たのしめる空間づくりに心を砕いているのがよくわかる。


 トップバッターは大阪・堺出身の女子6人組、オレスカバンド。高校生でデビューした彼女たちももう大人の年代になっている。しかしライブは以前にも増して熱っぽかった。ツートーンで揃えた衣装でぐいぐい飛ばす。トランペットのSAKIが客席を煽るときに、ベルのふちにつけたクリップマイクに口を寄せて叫んでいた姿が印象的だった。曲調もスカ、レゲエ、ムードポップ、ストレートなロックと変化に富んでいて豊か。2月に発売されるというベスト盤でこれまでの歩みをまとめて俯瞰するのもいい機会。


 二番手としてフロアステージに登場したのは、"粗暴なアーバンソウル""ネオ・アフリカン・パーティー・バンド"を標榜するLainy J Groove。見た目はちょいとムサ苦しげな(失礼!)4人の男たちである。京都の西、西院・二条界隈からで活動しているかなりの手練れ。相当な雑食ぶりを感じさせるサウンドに引き込まれる。最後の打ち込みをバックにしての2MCはちょっとグダグダだったが、それもご愛敬。しばし身を委ねてみようかという気にさせるフトコロの深さが、この手のバンドには大事で、彼らはそれを持っている。年末に出たばかりの1stアルバム『ONSEN〜source of sound〜』は快作。


 つづいて、正面のステージに現れたのはスーツにネクタイ姿の大石昌良。Sound Scheduleと並行してのソロ活動だ。アコースティックギターのボディをパーカッシブに叩きながら、華麗なプレイを聴かせる。「弾き語りで日本一を目指しています」というMCは伊達ではない。ただ、アグレッシブなギターに比べると声が端正すぎる感もある。むしろ囁くように歌い、その声に合わせて抑えめのギターでバッキングしたラスト曲「ストーリー」に好感。


 4人目の出演は、ミサト。京都出身、二十歳。フロアステージで見ると、前方の客の合間に見え隠れするのがやっとというぐらいの小柄な女の子。若い女性が放ちがちな、ある種の押しつけがましさがない。謙虚だが芯のある話し方で、歌もその口ぶりのままの素直な歌唱である。信頼できる感じ。どこか中性的で自律的なのだ。この日、中盤で披露された「おとのうた」は、バラードだが耳に残るフックの効いた佳曲だった。いつか、バンドと鳴らしている音や歌も聴いてみたい。


 5組目は、最近、あちこちで名前を耳にするシナリオアート。滋賀県出身、ギターとドラムの男女ふたりがボーカルを取るスリーピースバンドである。耳にまとわりつくようにセンシティブな男声と、対照的に凛々しさを感じさせる女声が飛び交い、観客の身体を横に揺らしたかと思うと、アタック音に残響を帯びたリズムが縦に揺さぶる。四つ打ちの呪縛から解かれたような、どちらかといえば素朴なビートで演奏された最後の曲「ハジメマシテ」が新鮮に響いた。


 フロアステージに、最後に登場したのは奈良出身の4人組、KIDS。段差のない足元に「うっすら気づいてましたが……近いです」と笑うボーカルの奥野涼。「(地元のライブハウス)生駒レイブゲイトがこんな感じでした」実際、最前列の観客との距離は70センチほど。待ちかねたファンの熱気は、メンバーをぐるりと囲んだ目の輝きからも伝わってくる。その前で、小細工なしのシンプルなラブソングを歌い切る様子は、かなりグッとくる。軽くしゃがれ気味の声もいいし、疾走するパワーポップを支えるリズム隊もなかなかタフ。見た目の派手さよりも、聴く側が味わいを発見するところに魅力のある、そんなタイプのロックンロール。時が満ちれば大化けするのではないか。


 トリを飾ったのは、KIDSと同じ奈良出身のTHE ORAL CIGARETTES。ラウド寄りのエモ・サウンドでのっけから盛り上げていく。演奏としてのまとまりよりも、飛び跳ねたいという観客の欲求に一音一音応えることに専念する、そんな決意を感じるステージだった。昨年3月におこなわれたこのイベントの第1回ではフロアステージに出演していた彼ら。連続出場の余裕もあってか、他の出演者がひとりも触れなかった本企画の趣旨についても「新しいバンドとの出会いと、ラジオ聞きましょうというイベントです!」としっかりコメントしていた。


 フロアにステージを造ったこともあり、客席は終始、満員電車状態。表の階段で休んでいる子たちも多く見受けられたが、若い観客たちにとっては、さほど苦ではないだろう。


 ただし、4時間の予定時間に対して出演者7組というのは、少々詰め込みすぎだったか。というのも、機材転換のブレイクがないことが心理的に大きい。退屈しなくていいじゃないかという向きもあろうが、さてどうだろう。あいだを置かずに次々と出演者が登場するのって、沈黙を恐れるあまり、いとまなく喋りつづける、そういう人の話をずっと聞かされつづけているようでどこか落ち着かない。


 転換の時間は、いましがた演奏を終えたミュージシャンのステージを反芻する余韻にもなるし、次の出演者への期待を高める"間"にもなると思うのだ。ひと組でも多くのアーティストを見せたいという気持ちはわかるが、時間演出ということを考えると、あえて"間"を設ける勇気も必要ではないかということを、多くのフェス形式のイベントに対して感じる。


 とはいえ、些事を抜きにして、ライブイベントとしては非常に楽しく、充実したものだった。バラバラの音楽性を揃えたラインナップがいい。磯辺にはいろんな生き物が棲息しているが、それに似ている。最近の音楽シーンでは、画一的な表現に光が当たっている印象があるが、なかなかどうして、ミュージシャンたちはいろんなアプローチを試みているのだ。まず目の前にいる観客たちに、いい歌やいい演奏を聞かせようと懸命な若い個性が、まだまだこれだけいる。その多様性を感じることのできた、嬉しい夜だった。


TEXT:大内幹男


◎イベント情報
α-STATION "KYOTO MUSIC SHELF" Presents 『GIVE A PUSH! vol.2』
2014年1月7日(火) @KYOTO MUSE
出演アーティスト:
オレスカバンド/Lainy J Groove/大石昌良/ミサト/シナリオアート/KIDS/THE ORAL CIGARETTES(出演順)

Billboard JAPAN|Daily News 2014年1月23日 21:14:00 更新

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