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<中田裕二 meets ジャズ>クールでメロウなビルボードライブ東京公演をレポート

 80s〜90sの歌謡曲から大きな影響を受けたポップセンスが幅広い層に支持されている、ex-椿屋四重奏のフロントマン=中田裕二が、2016年8月14日、ビルボードライブ東京にて【中田裕二のジャジー・エクスペリエンス】公演を行った。


 この日の公演は、本間将人(sax)、SOKUSAI(ba)、田中充(trp)、田中“TAK”拓也(gt)、佐藤雄大(key)、坂東慧(drums)from T-SQUAREといった、ジャズ/R&Bフィールドで活躍する6人のミュージシャンらとともに、<中田裕二 meets ジャズ>というコンセプトのもと行われた、これまでのどのライブとも異なる実験的なライブだった。


 バンドマスターである本間の呼び込みで、フォーマルなグレーのスーツを着用した中田が登場。お馴染みの楽曲はふんだんにジャズアレンジがほどこされ、会場に集まったファンも、イントロの時点では何の曲が演奏されているのか気づけなかっただろう。彼の艶やかな声による歌いだしで「あ、この曲か!」と気づいた時の観客の新鮮な表情を見るに、“中田裕二のジャジー・エクスペリエンス”という実験は見事に成功していたと言える。「さぁ、何の曲でしょうこれ」と、問いかける本人も非常に楽しげだ。


 中盤では、ジャズのスタンダードナンバーや、おなじみの曲のジャズアレンジカバーも披露され、このツアー限りのスペシャル感を演出する。演奏陣も随所でインプロを挟みこみ、会場の盛り上がりは右肩上がり。後半になると観客も立ち上がり、気持ちの良いグルーヴに各々が身を任せた。


 一方、曲間では観客に対してフレンドリーに語りかけたり、本間の指揮をふざけて真似してみたりと、中田裕二という人間のどこかキメきれないフランクな佇まいも印象的だ。そんな彼のキャラクターと、クールでメロウなジャズ空間とのギャップが、良い違和感として独特の化学反応を引き起こしていた公演だった。


 なお、本ツアーは、8月28日札幌公演にてファイナルを迎える予定だったが、8月7日福岡公演が本人の体調不良により延期となり、11月14日に振替公演が行われる。

Text:Takuto Ueda


◎公演概要
【中田裕二のジャジー・エクスペリエンス】
8/14(日)ビルボードライブ東京


◎ツアー情報
【中田裕二のジャジー・エクスペリエンス】
11/14(月)福岡 イムズホール(振替公演)
オフィシャルHP:http://yujinakada.com/

Billboard JAPAN|Daily News 2016年8月30日 12:00:00 更新

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