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故ジェラルド・リヴァートとの“泣かせる”デュエットも収録!あの時代の、あの音が蘇る『ドレス・トゥ・インプレス』(Album Review)

 1987年にアルバム『メイク・イット・ラスト・フォーエヴァー』でデビュー。ニュー・ジャック・スウィング時代を築き上げた第一人者でもあり、現在におけるR&Bシーンの重要人物でもある、キース・スウェット。間もなくデビュー30周年を迎える彼が、今でもこうしてコンスタントにオリジナル・アルバムを発売できるのは、それに見合った実力と需要があるからだろう。


 前作『ティル・ザ・モーニング』(2011年)から、およそ5年振りとなる『ドレス・トゥ・インプレス』は、お得意のスムース&メロウがギッシリ詰まった、安定の内容に仕上がっている。つまり、往年のファンが聴いても、まったく違和感ないアルバムということだ。悪く言えば冒険心がないが、キース・スウェットはそれでいい。リスナーは、キースのEDMやトロピカル・ハウスなど聴きたくないからだ。


 まさにナインティーズ・サウンドのリバイバルといえる内容で、ゲストにも、当時のブラック・ミュージック・シーンを彩った、シルクやドゥルー・ヒルなどが参加している。プロデュースは、キースも参加した、伝説の3人組ボーカルグループ“スリー・フロム・ザ・ソウル”のデビュー作『?』を手掛けた、ジェラルド・アイザックが担当。あの時代の、あの音が本作で蘇る。


 先行シングルとしてリリースされた「グッド・ラブ」から始まり、ノンストップで続くキースの甘い歌声に乗せた、大人のためのリズム&ブルース。時にブルースっぽく、時にジャジーに、トークボックスやハウスを取り入れたナンバーもあり、聴き手を飽きさせない。共に時代を築いた、故・ジェラルド・リヴァートとのデュエット曲「レッツ・ゴー・トゥ・ベッド」が本作の最後に収録されている演出も、なかなか泣かせる。


 本作、『ドレス・トゥ・インプレス』は通算12作目のスタジオ・アルバムで、これまでに6作のTOP10入り、R&Bチャートでは5作連続のNo.1獲得という偉業を成し遂げている、キース・スウェット。ヒット云々は別として、アルバムのクオリティの高さに称賛の声が上がることは間違いないだろう。キース世代でなくとも、ちょっと背伸びをしたい若層にも、是非聴いていただきたいアルバムだ。


Text: 本家 一成


◎「Let's Go To Bed ft. Gerald Levert」音源
https://youtu.be/kqofIzxVHCo

Billboard JAPAN|Daily News 2016年7月26日 18:30:00 更新

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