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Album Review: コールドプレイ『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』常に進化を図る最新のコールドプレイ・サウンドとは?

 2000年7月に、アルバム『パラシューツ』でデビュー。本国UKでは全6作がNo.1に輝き、全米でも3rdアルバム『X&Y』(2005年)から、4作連続でNo.1デビューを果たしているコールドプレイ。本作『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』は12月4日に全世界同時発売された、彼らの7枚目となるスタジオ・アルバムで、前作『ゴースト・ストーリーズ』との連作というコンセプトで作られた、1年半ぶりとなる新作だ。


 前作の連作、そして先行シングル「アドヴェンチャー・オブ・ア・ライフタイム」を聴くかぎりも、アンビエント・ミュージックが主流になりそうなことが予見できたが、ディスコ・フロアを彷彿させるナンバーから、80年代風のブリティッシュ・ポップまで、煌びやかなナンバーが並んでいる。アートに様々なカラーが施されているのも、音との融合を象徴しているかのよう。


 プロデューサーにはノルウェーのサウンドチーム、スターゲイトが参加、トータル・プロデュースは、リック・シンプソンが務めている。ゲストには、昨年「ハビッツ(ステイ・ハイ)」で大ブレイクを果たした新星トーヴ・ローや、元オアシスのノエル・ギャラガー、女王ビヨンセなど、バラエティに富んだメンバーが参加。ロック・バンドという垣根を超えた、耳障りの良いポップ・アルバムだ。今年6月、銃乱射事件の追悼式で、オバマ大統領が歌った「アメイジング・グレイス」の音源を使用した「カレイドスコープ」も、アイデア作。


 初期のアルバムを愛聴するリスナーにとっては、近年のコールドプレイに対し、原点回帰して欲しいという声も少なくないだろうが、最新の音を取り入れつつ、常に進化を図る彼らのサウンドセンスには、脱帽する。メロディのインパクトの希薄さや、ややキャッチ―で軽すぎる感は否めないが、それだけに、何度プレイしていても音による疲労感がなく、良い意味で聴き流せるアルバムに仕上がっている。賛否両論はあるものの、これが最新のコールドプレイ・サウンドなのだろう。


 iTunes総合アルバムランキングでは、早速首位を獲得した『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』。アデルの『25』が全世界で驚異的なセールスを誇っているが、コールドプレイの新作が、その記録を破って首位に輝くか…次週のチャートアクションにも注目したい。


Text: 本家 一成


◎リリース情報
『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』
コールドプレイ
2015/12/4 RELEASE
2,200円(plus tax)

Billboard JAPAN|Daily News 2015年12月10日 14:00:00 更新

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