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素っ気なくも美しいロックを奏でる偉大な才能〜コートニー・バーネット、新世代ギター・ヒロインによる待望の初来日公演をレポート!

 オーストラリアはメルボルン出身のSSWでロック・ミュージシャン、コートニー・バーネットが10月30日に恵比寿LIQUIDROOMにて自身初となる来日公演を行った。


 前日の大阪公演に続き、2日目の公演となったこの日のステージ。開演前、会場のSEとして流れていたのは、ダスティン・スプリングフィールド、ローリング・ストーンズ(「ブラウン・シュガー」)、フリートウッド・マック、そしてザ・ビートルズ「レボリューション」。いずれも60〜70年代の音楽だが、先日、あのジャック・ホワイトの〈Third Man Records〉からリリースされたコートニーの7インチ(「Boxing Day Blues (Revisited)」)に打ちのめされた耳には、全く古く聴こえない。むしろ、彼女がロックの正統に位置していることを改めて思い知るような感慨さえ覚えた。


 コートニーも含めたメンバーの3人がステージに登場すると、早速大きな歓声が彼女らを迎える。メンバーの3人〜コートニーのほか、ボーンズ・スローエン(bs)、デイブ・マディ(dr)がバンドに加わっている〜は、2013年のEP(『How To Carve A Carrot Into A Rose』)に収録された「Avant Gardener」から演奏をスタートした。少ないコード数でジワジワとサイケデリックな音景を描き出す同曲のサウンドは、バックスクリーンに映しだされた手作り感あふれる映像と相性抜群、コートニーの歌も含めて、録音版よりさらに力強い印象を残し見事なオープニングを飾った。(それに応えた観客の拍手も、ある種の驚嘆を含んだものだったように思う。) 音源からは“ローファイ”や“脱力”といったフレーズも想起されるコートニーだが、ブルージーなスライド奏法を活かしファズ・ギターを扱う手つきからは、しっかりとした技術力とセンスが感じられる。


 そこからは、最新作にしてブレイク作となったアルバム(『サムタイムス・アイ・シット・アンド・シンク、サムタイムス・アイ・ジャスト・シット』2015年)と、それ以前にリリースされたEP群の曲を交えてプレイ。新作が出たからといって、そればかりのライブにならないところに、プロモーショナルな態度からは適度に距離を取ろうという彼女の姿勢が垣間見える。3曲目はこれまた別のEP(『A Sea Of Split Peas』)から「Out of the Woodwork」。そのルーズに引きずるような歌の節回しから、ルー・リードを引き合いに出されることの多いコートニーだが、この日この曲のそれはボブ・ディランをも思わせた。ディランやルーも通じるモダンなブルースの水脈に、彼女もまた通じているのだ。


 もう一人、彼女が度々引き合いに出されるのはニルヴァーナであり、カート・コバーンだ。彼女が初めて買ったCDが『ネヴァーマインド』で、カートと同じく彼女も左利きで、と表面上の共通点が多いことがその大きな理由だが、ライブを観ていてそればかりではないことにも気づく。何よりもカートを思わせるのはギター・プレイ。ソロ・パートでのノイジーかつ直観的な演奏は、ライブ映像などで確認できるカートのギター演奏をまさに彷彿とさせる。また、この日、本編のラストで演奏された「Pedestrian at Best」などで発揮される、絞り上げるようなヴォーカル・スタイルも似ている。さらに言えば、そうしたサウンドと、シンプルなリフの繰り返しやポップなメロディーを軸としたソング・ライティングの組合せも、ニルヴァーナを思わせる。


 しかし、ただオルタナティブでインディなセンスを感じさせることだけが、彼女の魅力ではない。むしろ、それらと並んで、オーセンティックなロックからの影響も衒いなく発揮できるところに彼女の本領があるのではないか。「恥ずかしがらずに一緒に歌って」というコートニーの呼びかけに続いて、この日の中盤のハイライトとして披露された「Depreston」からは、若き日のブルース・スプリングスティーンにも通じるような詩情が感じられ、あるいは、「Scotty Says」の歪んで“いない”ギターの演奏には、ストーンズを思わせるストレートで軽快なロックのノリがあった。(もちろん、キースもミックも1人で2役を…というわけにはいかなかったが。) マチズモからはもちろん、インディっぽさからも遥か遠い。とても美しいロックンロールだと思った。


 思うままに、ビッグネームばかりを引き合いに出してしまったが躊躇はない。そうしたレジェンドとの比較に相応しいアーティストだ。テイラー・スウィフトやアデルがポップの最前線を闊歩する時代に、素っ気なくも美しい音楽を届ける最後のロック・ミュージシャン。終盤、ラウドに、さらにラウドに、と演奏が激しさを増す中でも、その美しさが曇ることはない。その偉大な才能の片鱗に触れる、心奪われるようなステージだった。

Text:佐藤優太
Photo:古渓一道


◎公演概要
2015年10月30日(金)東京・恵比寿LIQUIDROOM <終了>
open 18:00/start 19:00


◎リリース情報
『サムタイムス・アイ・シット・アンド・シンク、サムタイムス・アイ・ジャスト・シット』
2015/03/18 RELEASE
TRCP-182 2,100円(tax out.)

Billboard JAPAN|Daily News 2015年11月4日 18:00:00 更新

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