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Album Review: 王道・不動のアメリカンポップスここに!R5待望の2ndアルバム

 アール・ファイヴは、ディズニー・チャンネル『オースティン&アリー』で主演をつとめた、ロス&ライカーの兄弟率いる、ポップ・ロック・バンド。2013年にリリースしたデビュー盤『ラウダー』が全世界でスマッシュヒットを記録し、ワールドツアーも成功をおさめた。着実にキャリアアップを図り、満を持してリリースされるのが、2ndアルバムとなる本作『サムタイム・ラスト・ナイト』。


 期待通りといえる。


 今作にはどんなサウンドが詰まっているのか…フタを開けた時の率直な意見として、まずそういいたい。それが、ネガティブな意味としてとられるなら、それはお門違いで、これほど忠実に、アーティストとしてのイメージを崩さない姿勢は、これ以上ない貢献を果たしたといってもいいと思う。


 リスナーが求めている彼らの音楽は、不動の、王道の、アメリカン・ポップス。


 たとえば、先行シングルとしてリリースされた「レッツ・ノット・ビー・アローン・トゥナイト」では、ワン・ダイレクション直結のスタンダードなポップ・サウンドを再現。マルーン5を彷彿させる「リピーティング・デイズ」や「ライトニング・ストライクス」といった、スタイリッシュなグルーヴもあれば、フォール・アウト・ボーイをマイルドにしたような「オール・ナイト」などもあり、アメリカン・ポップスの王道ともいえるサウンドを、見事に表現している。


 ひと息つきたい時のメロウチューンが、随所に散りばめられていないのが残念なところだが、その分発揮した、バンド形態としての彼らのロック魂が爆発したナンバーが、本作の聴きどころ。冒頭の「オール・ナイト」〜「ダーク・サイド」、アルバムが終盤に差し掛かっても、未だパワーが途絶えない「ディド・ユー・ハヴ・ユア・ファン?」や「ドクター、ドクター」あたり、1stアルバムからのパワーアップが感じられる。


 どちらかというと、フロアを賑わせるデジタル型のダンスチューンが主流だった今日に、スタンダードな彼らのサウンドが、逆に新鮮に感じられるかもしれない。アイドルグループの典型的形態である、ここから巣立ってソロとして大活躍するという、化けたシンガーが輩出されるか…というのも、今後の彼らの展開としては楽しみなところだが、まずは本作『サムタイム・ラスト・ナイト』を、マスターしてからのお話。


Text: 本家 一成


◎リリース情報
『サムタイム・ラスト・ナイト』
アール・ファイヴ
2015/7/10 RELEASE
2,646円(tax incl.)

Billboard JAPAN|Daily News 2015年7月8日 16:30:00 更新

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